解体工事の工期・スケジュールの目安
木造・鉄骨・RC造の解体工期の目安と、問い合わせから完了までの全体スケジュール、工期が延びる要因を静岡県の解体業者が解説します。
公開日: / 更新日: / 執筆:株式会社AMT
「解体はどれくらいの期間で終わる?」——スケジュールは、引越しや新築、売却の計画に関わります。ここでは工期の目安と全体の流れに加えて、同じ建物でも工期が倍近く変わる理由を、当社の現場の実感をもとに説明します。
この記事の要点
- 解体作業の工期は目安として木造住宅で1〜2週間程度、鉄骨造で規模により2週間〜1か月程度
- 同じ木造30坪でも、段取り次第で7日と11日の差が出る。工期を決めているのは重機の性能ではなく段取り
- 重機が入れるかどうかの影響は大きい。進入路を造成して工期・費用とも半分近くに収まった現場もある
- 天候で止まることもある。雨で整地ができず2週間手を付けられなかった例がある
- 届出に期間が必要なため、希望時期の1か月前後を目安に早めの相談を
解体工事そのものの工期はどれくらいですか?
目安は木造住宅でおおよそ1〜2週間程度、鉄骨造で規模により2週間〜1か月程度です。RC造はさらに時間がかかる傾向があります。
解体作業自体の期間は、建物の規模・構造・立地で変わります。おおよその目安は次のとおりです(あくまで目安で、天候や現場状況で前後します)。
- 木造住宅:おおよそ1〜2週間程度
- 鉄骨造:規模により2週間〜1か月程度
- RC造(鉄筋コンクリート):頑丈で廃材も多く、さらに時間がかかる傾向(RC造解体参照)
問い合わせから完了まではどんな流れですか?
お問い合わせ・現地調査・お見積り、ご契約、近隣挨拶・各種届出、解体工事、整地・完了・お引渡しの順に進みます。希望時期の1か月前後を目安に早めのご相談がおすすめです。
実際には、解体作業の前後にも準備・手続きの期間が必要です。全体では次のような流れになります。
- お問い合わせ・現地調査・お見積り
- ご契約(工程・日程の調整)
- 近隣挨拶・各種届出(建設リサイクル法など。着工の少し前に必要)
- 解体工事(上記の工期)
- 整地・完了・お引渡し
くわしくはご依頼の流れをご覧ください。届出には期間が必要なため、希望時期の1か月前後を目安に早めのご相談がおすすめです。
同じ建物でも、工期は倍近く変わります
同じ木造30坪の住宅でも、段取りの良し悪しで7日と11日ほどの差が出ます。建物の条件ではなく、現場の進め方の差です。
目安として「木造1〜2週間」と書きましたが、この幅は建物の大きさだけで決まるものではありません。同じ規模、同じ構造でも、現場によって4日近く違います。
違いが出るのは、人も重機も止まっている時間の長さです。次の手が決まっていない現場は、待ち時間が積み上がります。手を動かしている時間より、待っている時間のほうが工期を左右します。
工期を決めているのは段取りです
現場で意識しているのは、全員が今やることを分かっている状態をつくり、誰も遊ばせないことです。
解体には手順があります。どこから手を付けるか、外したものをどこに置くか、重機がどう動くか、ダンプをどこに着けるか。置き場には理由があり、動線には意味があります。
朝の時点で、今日どこまで進めるか、誰が何をするかが決まっていれば、現場は止まりません。逆に「次は何をしますか」と聞きに来る時間が発生する現場は、そのたびに全員の手が止まります。この積み重ねが数日の差になります。
分別の精度も工期に直結します。壊すときに分けずに進めると、ダンプに積み込む段階で仕分けることになり、そこで現場が止まります。くわしくはミンチ解体とはをご覧ください。
重機が入れるかどうかで、工期も費用も変わります
重機が建物に近づけない現場は手作業が増え、工期が延びます。進入路を造成してから着工し、工期・費用とも半分近くに収まった現場もあります。
前面道路が狭い、敷地に高低差がある、建物まで通路がない。こうした現場では、本来なら重機で数時間の作業を人の手でやることになります。
ある現場では、先に進入路を造成してから解体に入りました。造成の手間はかかりますが、重機が建物まで届くようになったことで、結果的に当初想定の半分程度の予算と工期で完了しました。「重機が入らないから手壊しで」と決めてしまう前に、入れる状態をつくれないか検討する価値があります。
現地調査では、建物そのものだけでなく、重機とダンプが入れるかどうかを必ず確認しています。
| 構造 | 解体作業の工期の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 木造住宅 | おおよそ1〜2週間程度 | 住宅でもっとも多い構造です |
| 鉄骨造 | 規模により2週間〜1か月程度 | 倉庫・工場・店舗など規模の幅が大きい構造です |
| RC造(鉄筋コンクリート) | さらに時間がかかる傾向 | 頑丈で廃材も多いためです |
いずれも目安で、天候・地中埋設物・立地条件・アスベスト対応により前後します。
解体工事の工期が延びるのはどんなときですか?
長雨・強風などの天候、地中埋設物が見つかった場合、手作業が増える立地、アスベスト対応が必要な場合、そして分別が後回しになった場合です。
- 天候:長雨・強風。特に整地は地面が乾かないと手が付けられません
- 地中埋設物:基礎を壊したあとに出てくるため、事前の想定が難しい
- 立地:重機が入れず手作業が増える現場
- アスベスト対応:事前調査の結果によって工程が追加される
- 分別の遅れ:積み込み段階で仕分けることになり、搬出が止まる
天候の影響は、思っているより大きく出ることがあります。建物の解体自体は終わっていても、雨が続いて地面が緩み、整地に2週間手を付けられなかった現場がありました。更地としてお引渡しする以上、この期間も工期に含まれます。季節・天候の影響もあわせてご覧ください。
静岡県中部は、搬出に時間がかかることがあります
島田市・静岡市を中心とする県中部は処分場が少なめの傾向にあり、処分場まで片道1時間半かかる場合もあります。1日に運べる回数が限られ、工期に影響します。
解体は、壊す作業と運び出す作業の両方で成り立っています。どれだけ早く壊しても、廃材を運び出せなければ現場は片付きません。
品目によっては受け入れ先が遠く、往復に3時間かかることもあります。そうなると1日に運べる台数が限られ、そのぶん日数が必要になります。分別がきちんとできていれば近い受け入れ先に収まる品目が増え、往復の回数と距離を減らせます。工期短縮という意味でも、分別は効いてきます。
まとめ
木造住宅の解体作業は1〜2週間程度が目安ですが、同じ建物でも段取り次第で数日変わります。重機が入れるか、朝の時点で全員が今日やることを分かっているか、分別が後回しになっていないか。この3つが工期を決めています。
建て替えや売却の予定がある場合は、その日程から逆算して早めにご相談ください。現地を確認したうえで、工程表とあわせてお見積りをお出しします。お見積り・スケジュールのご相談は無料です。
