解体業者の選び方|登録・許可の確認方法とチェックポイント
解体工事業登録と建設業許可の違い、業者の登録番号を自分で確認する方法、見積書・契約・近隣対応で見ておきたいポイントを静岡県島田市の解体業者が解説します。
公開日: / 更新日: / 執筆:株式会社AMT
解体工事は一度きりの買い物になることが多く、比べ方が分かりにくい工事です。金額だけで選ぶと、追加費用や近隣トラブルで結局高くつくこともあります。最低限おさえておきたい確認項目をまとめました。
この記事の要点
- 解体工事を請け負うには、建設リサイクル法にもとづく解体工事業の登録か、建設業許可のいずれかが必要です。
- 登録は都道府県が公表する登録業者名簿、建設業許可は国土交通省の企業情報検索システムで自分でも確認できます。
- 見積書は内訳・含まれない範囲・追加費用の条件・税別税込の表記を確認し、同じ条件を伝えて複数社を比べましょう。
解体業者には「登録」か「許可」が必要ですか?
はい、解体工事を請け負うには、建設リサイクル法にもとづく解体工事業の登録か建設業許可のいずれかが必要です。ホームページや見積書に番号が記載されているか確認してみてください。
解体工事を請け負うには、次のいずれかが必要です。
- 解体工事業の登録…建設リサイクル法にもとづく登録です。工事を行う都道府県ごとに登録します
- 建設業許可(解体工事業など)…一定金額以上の工事を請け負う場合に必要です。許可があれば登録は不要です
当社は静岡県知事(登8)第1372号で解体工事業の登録をしています。ホームページや名刺、見積書に番号が記載されているかを確認してみてください。
番号を掲げていない、聞いても答えられない業者には注意が必要です。
登録・許可の番号は自分でも確認できますか?
はい、解体工事業登録は都道府県が公表する名簿で、建設業許可は国土交通省の企業情報検索システムで、発注者側でも調べられます。
示された番号が実在するかは、発注者側でも調べられます。
- 解体工事業登録…登録先の都道府県が登録業者の名簿を公表・閲覧できるようにしています。静岡県内の業者なら静岡県の担当窓口で確認できます
- 建設業許可…国土交通省の企業情報検索システムで、商号や許可番号から調べられます
「工事を頼む前に一度調べてみる」だけで、最低限のふるい分けにはなります。
業者選びでは見積書のどこを見ればよいですか?
内訳があるか、付帯物や残置物などどこまで含むか、追加費用の条件、税別・税込の表記、有効期限と工期を確認してください。
総額だけの見積書では比較できません。次の点を確認してください。
- 内訳があるか…仮設・解体・運搬・処分・整地などに分かれているか(見積書の見方)
- どこまで含むか…付帯物、残置物、整地の仕上げ範囲(付帯工事/残置物の処分)
- 追加費用の条件…地中埋設物が出た場合などの扱い(追加費用が出るケース)
- 税別・税込の表記
- 有効期限と工期(解体工事の工期)
複数社から取るときは、同じ条件を伝えて比べます(相見積りの取り方)。極端に安い見積りは、処分費や付帯工事が抜けていないか確認してください。
廃棄物の扱いと保険では何を確認すればよいですか?
マニフェストで処分の記録を残しているか、工事中の損害に備えた保険に加入しているか、資格者によるアスベスト事前調査の体制があるかを確認します。
目に見えにくい部分ですが、後から効いてくる項目です。
- 廃棄物の委託先とマニフェスト…処分の記録を残しているか。写しをもらえるか(廃棄物とマニフェスト)
- 保険への加入…工事中に隣家や第三者に損害が出たときの備え(解体業者の保険)
- アスベストの事前調査…資格者が調査し、結果を記録・報告する体制があるか(アスベスト事前調査)
近隣対応と契約では何を確認すればよいですか?
近隣あいさつの担当と範囲、粉じん・騒音への具体的な対策、工期・支払い条件・追加費用を取り決めた契約書を交わすか、支払いのタイミングを確認します。
解体工事で起きるトラブルの多くは、近隣との関係と契約内容のあいまいさが原因です。
- 着工前のあいさつを誰が・どの範囲まで行うか(近隣あいさつの範囲)
- 作業時間、粉じん・騒音への具体的な対策(騒音・振動・粉じん対策)
- 契約書を交わすか。工期・支払い条件・追加費用の取り決めが書面にあるか(契約書の確認ポイント)
- 支払いのタイミング(支払い方法とローン)
実際に起きやすいトラブルは解体工事のトラブル事例にまとめています。
現地を見てから見積りを出す業者を選ぶべきですか?
建物の状態や前面道路の幅、隣家との距離は現地を見ないと分からないため、現地調査のうえ根拠を説明してくれる業者のほうが着工後のずれが小さくなります。
建物の状態、前面道路の幅、隣家との距離、敷地内の付帯物。これらは現地を見ないと分かりません。電話や図面だけで確定金額を出す業者よりも、現地調査をしたうえで根拠を説明してくれる業者のほうが、着工後のずれが小さくなります。
当社の現地調査・お見積りは無料です。おおよその金額を先に知りたい場合は費用シミュレーションもご利用ください。
まとめ
解体工事業の登録または建設業許可があるかを最初に確認し、番号は自分でも照会できます。見積書は内訳と「含まれない範囲」を見て、廃棄物の扱い・保険・近隣対応・契約書までそろって初めて比較になります。金額だけで決めず、根拠を説明できる業者を選んでください。突然訪ねてきた業者とその場で契約するのは避けましょう(訪問営業の契約とクーリングオフ)。
