バックホウ以外の解体の機械|ロングフロント・クローラーダンプ・ハンドブレーカーほか
解体工事ではバックホウ以外にもさまざまな機械を使います。高い建物向けのロングフロント、屋上に重機を上げる解体、狭い現場の運搬機、手壊しの道具、コンクリートを切る機械、運搬車両まで静岡県島田市の解体業者が解説します。
公開日: / 更新日: / 執筆:株式会社AMT
解体現場の主役はバックホウ(ユンボ)ですが、それだけで工事が終わるわけではありません。建物の高さ、敷地の広さ、周りの環境によって、ほかの機械や道具を組み合わせます。ここでは、バックホウ以外に解体で使われる機械を紹介します。
この記事の要点
- 高い建物にはアームを長くしたロングフロント解体機を使い、地上から上の階を少しずつ壊していきます。
- トラックが入れない奥まった敷地では、キャタピラで走るクローラーダンプで解体材を道路際のトラックまで運びます。
- 振動を嫌う場所や部分解体では、コンクリートカッターやウォールソー・ワイヤーソーで切って取り外す方法が選ばれます。
- どの機械を使えるかで工期と費用が変わるため、見積り時は現地調査で建物と敷地の条件を確認します。
高い建物はどんな機械で解体する?
アームを長くしたロングフロント(ロングブーム)解体機を使い、地上から上の階を少しずつ壊していきます。
通常のバックホウでは、アームが届く高さに限りがあります。ビルなど高さのある建物では、アームを長くしたロングフロント(ロングブーム)解体機を使い、地上から上の階を少しずつ壊していきます。
機体が大きく、組み立てや運び込みにも場所が要るため、敷地や前面道路に余裕がある現場向けです。先端には圧砕機などのアタッチメントを付けて使います(解体アタッチメントの種類)。
重機を屋上に上げて解体するのはどんなとき?
敷地に余裕がない鉄筋コンクリートの建物では、クレーンで小型の重機を屋上に吊り上げ、上の階から1階ずつ壊すことがあります。
敷地に余裕がない鉄筋コンクリートの建物では、クレーンで小型の重機を屋上に吊り上げ、上の階から1階ずつ壊していく方法をとることがあります。
重機が乗る床は、事前に強度を確認し、必要に応じて下の階から支柱で補強します。壊したがらは、建物の中の開口部などを通して下へ降ろします。高い建物でも周囲に重機を広げずに済む反面、計画と安全管理に手間がかかります(RC造の解体)。
狭い現場で解体材はどう運ぶ?
キャタピラで走る小型運搬車のクローラーダンプを使い、トラックが入れない敷地から道路際のトラックまで解体材を運びます。
クローラーダンプ(キャリアダンプ)は、キャタピラで走る小型の運搬車です。トラックが入れない奥まった敷地や、ぬかるんだ地面でも走れるため、解体材を道路際のトラックまで運ぶのに使います。
旗竿地や、道路から細い通路を通って入る敷地では、この運搬の段取りが工期に大きく影響します(狭小地・重機が入らない現場)。
土間や屋内の作業ではどんな機械を使う?
スキッドステアローダーなどの小型ローダーを使い、がれきを集めたり運んだりします。先端を付け替えて土間を砕くこともあります。
車体が小さくその場で向きを変えられるスキッドステアローダーなどの小型ローダーは、がれきを集めたり運んだりする作業に向いています。先端を付け替えて、土間を砕くブレーカーとして使うこともあります。
店舗や工場の内部、天井の低い場所など、バックホウが動きにくい場所で使われます(内装解体・スケルトン工事、工場・作業場の解体)。
手壊しではどんな道具を使う?
ハンドブレーカーや電動ハンマー、バール・ハンマー、電動のこぎり・ディスクグラインダーなどを使います。重機より人手と日数がかかります。
重機が入れない場所や、隣の建物とくっついている部分は人の手で解体します。
- ハンドブレーカー・電動ハンマー…手で持って使う打撃工具。コンクリートやタイルを砕きます
- バール・ハンマー…内装材や木材をはがす基本の道具
- 電動のこぎり・ディスクグラインダー…木材や金属を切断します
手壊しは人手と日数がかかるため、重機で壊す場合より費用が上がります(長屋・連棟の切り離し解体)。
コンクリートを切って解体する機械は?
床や壁に切れ目を入れるコンクリートカッターや、壁や太い柱を切断するウォールソー・ワイヤーソーがあり、振動を嫌う場所に向いています。
壊さずに切って取り外す方法もあります。
- コンクリートカッター…円盤状の刃で床や壁に切れ目を入れます。残す部分と壊す部分を分けるときに使います
- ウォールソー・ワイヤーソー…壁や太い柱を切断する機械です。打撃を使わないため、振動を嫌う場所や建物の一部だけを撤去するときに向いています
部分解体や減築で、残す建物を傷めたくない場合に選ばれます(減築・部分解体)。
重機や廃材の運搬にはどんな車両を使う?
重機を運ぶ重機回送車、がれきや土を運ぶダンプトラック、重い部材を吊り上げて積み込むクレーン付きトラックなどを使います。
- 重機回送車(セルフローダーなど)…重機を現場まで運ぶトラック。荷台を傾けて重機を自走で乗り降りさせます
- ダンプトラック…がれきや土を運びます。現場の道幅に合わせて大きさを選びます
- クレーン付きトラック…重い部材や機械を吊り上げて積み込みます
道路に車両を停めて作業する場合は、道路使用許可が必要になることがあります(道路使用許可・占用許可)。
まとめ
解体工事では、バックホウのほかに、高い建物向けのロングフロント、屋上に重機を上げる解体、狭い現場のクローラーダンプ、屋内向けの小型ローダー、手壊しの工具、コンクリートを切る機械、運搬車両などを組み合わせます。どの機械を使えるかで工期と費用が変わるため、見積りのときは現地調査で建物と敷地の条件を確認します。重機そのものの大きさの目安は解体工事で使う重機の種類をご覧ください。
